熔岩パン誕生までの道

2021年1月26日火曜日

熔岩パン

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今年の観光資源開発どうしよっか?

去年お菓子の開発したから、
今年もお菓子で発信したい!

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※画像はイメージです

2019年4月。平舘高校家政科学科コミュニティデザインコースの3年生は、八幡平市の観光資源を活用した新しい商品開発に着手しました。2018年に、八幡平ドラゴンアイをモチーフにしたゼリーを前の3年生が作っていたことから「今年もお菓子で発信しよう」と話がまとまります。

①アイデア選定


最初はアイディア選定です。「松川大橋をモチーフにしたスノーボールクッキー」「八幡平コモンガーデンをモチーフにしたアップルパイ」「特産品のほうれん草をモチーフにしたクッキー」「彩花園をモチーフにした苺のクッキー」など多数のアイディアが出揃います。話し合いや試作を重ね「八幡平焼走り熔岩流をモチーフしにたパン」の作成が決定しました。

焼走り熔岩流
1719年の岩手山の噴火によってできた熔岩流。いまだに植物が育ちにくく、熔岩の凄まじさを物語る。現在は観光スポットの1つとして人気

②そよかぜの家を訪問(1回目)


試作を重ねる中で「プロの方にアドバイスをもらおう!」とパンの製造・販売を行っているNPO法人『そよかぜの家』を訪問。製造者の方から、パン作りに関してアドバイスをいただきます。

パン生地の手ごね過程では、自分たちで作る時よりも倍の時間を使い、クッキー生地なども割れにくい材料を教えてもらいました。

その後、学校に試作を持ち帰り、生徒・先生・家族に試食してもらってアンケートを実施。良かった点と改善点を洗い出し、再びそよかぜの家を訪問します。

③そよかぜの家を訪問(2回目)

2回目の訪問では、熔岩流を表すパンの上に被せるクッキー生地の改良を中心に改善。クッキー生地によってパン生地が膨らまなくなることが判明したため、クッキー生地をそぼろ状にすることで対応。溶岩を表す中のいちごジャムの量を増やし、クオリティーを高めました。

③チラシ・ラベル投票


熔岩パンの作成と合わせて、商品を売るためのチラシ・ラベルの作成を実施。1人1人が考え、校内に掲載し投票を行って一番反響が良かったものを中心にチラシ・ラベルを作りました。

文化祭の販売時に使用したチラシ。ポイントを抑えキャッチコピーなども考案

④熔岩パン完成




最終的な試作品を4つ作り、校内でアンケートを実施。もっとも票の入った試作三号の熔岩パンの販売が決まりました。表面の熔岩流を模したクッキー生地にはチョコチップを入れ、中には熔岩を模したイチゴジャムが入っています。甘さ控えめ、老若男女楽しめるパンです。商品化の際の製造はそよかぜの家に依頼し、文化祭や産直で数量限定で販売しました。


文化祭で販売した熔岩パン。パッケージにも工夫を凝らした

文化祭でも産直販売でもすぐに売り切れるなど、高い人気を誇る熔岩パン。2021年2月11日には、沸騰地熱塾の報告会にて発表することが決まっています。

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自己紹介

今回のプロジェクトをコーディネートしている I-Attract. アイアトラクト です。 地元企業と地元の高校生がタッグを組んで新しい角度から地域の魅力を発信する今回のプロジェクト。その様子をご紹介します。

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